設計手法|Design Method

住宅や建築物を設計するにあたり、クライアントや施工者に正しく設計意図を伝えるため、私たちは様々なメディアを利用します。

中でもよく使用され、一般にもよく知られているのが「図面」や「模型」、「パース画」等ではないでしょうか。
私たちも勿論これらを利用して設計しておりますが、一番重要な「図面」は専門的スキルや経験が無いとすぐに建物を把握することが難しい手法なのです。
言い換えればクライアントがしっかり「わが家」を把握することが難しいのです。
PC性能が向上した現在、PC内に3次元モデルを作成することが可能になり、様々な設計手段が生まれました。
CGパースや3Dプリンターによる模型製作等が挙げられますが私たちは中でもヴァーチャル・リアリティ(VR)や拡張現実(AR)の技術にデザインの未来を見出しています。

私たちはVR元年と呼ばれる2018年初めよりヴァーチャル・リアリティ(VR)システムを導入し、設計に組み込んできました。

ヘッドマウントディスプレイを装着すれば瞬時に設計中のモデル空間に身を置くことができます。両手のコントローラを操作しながら、または実際に動き回りながら未来の住まいを体感することができます。
3次元モデル空間内では今までの2次元メディアでは伝わりづらかった広さや高さ、奥行き感や圧迫感の他にも日射や影、色や素材感も感じることができるのです。
VR内では設計者もクライアントも同じ感覚を共有することができるのがこのシステムの最大の有用性だと私たちは感じています。

弊社が使用しているVRシステムはHTC社製のVIVEです。
https://www.vive.com/jp/product/vive/

HTC VIVE

VRを利用することにより、専門家(設計者)が一方的にデザインするのではなく、一般の方も設計した空間を把握することができるだけでなく設計に参加できます。

「ここの天井が低い」「ここに窓がほしい」といったことが要望として言うことができますし、私たち専門家もその専門知識と経験からアドバイスいたします。
私たちはVRの他にもAR(拡張現実)技術を取り入れ、事務所に来なくても自宅や現場で3次元空間を確認できる技術を得ようと日々研鑽を積んでいます。
また、ドローンによる点群データ測量にも3次元モデルの精度向上の可能性があると考えています。
私たちは最新テクノロジーの進歩にも注視しています。誰でも設計することが可能な時代になっても専門家が不要になることは無いと確信しながら。

VRによる設計風景

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